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h.t.y.s

どこかの星の物語

早熟

タカオは漁師町と遊廓の街を行き来して育った。

それゆえに、彼は早熟であった。

それでもなお、彼は早く大人になりたいと考えていた。

漁師町は酒臭い男ばかりであった。

タカオは早くこの町から出たいと思う。

遊廓の街で少女に出会った。

それ自体は、もちろん珍しいことではない。

その街には素性の知れない少女がたくさんいた。

漁師町の教徒

このチチアの漁師町にもミロク教徒はやってくる。

彼らは「この世の生成」という冊子を作っている。

ごめんください。

ごめんください。と言って冊子を配る。

男性の信徒も、女性の信徒も真っ白の装束に身を包み一列に並び歩いていく。

薄気味悪いと思うのだが、

こんな町にすらやってくる程、

ミロク教は信徒を増やしているのである。

 

戦闘

その日は、砂嵐が吹いた。

西からの風と共に、砂がそこいら中に舞い上がった。

MH同士の戦闘があった。

それは、これまでの長い戦争の終わりを意味する闘いだったそうだ。

Nightでなければ、操作できないというMH。

タカオは初めて見た。

光の粒子になるなら、死ぬのは怖くないか。

死にたくないのか。

本当に、それで良いのか。

いくつもの疑問が僕の心の中をよぎるんだ。

それは、変えることのできない未来なのか。

永遠にそこで生き続けるのか。

本当に、それで良いのか。

それが生の究極の姿なのか。

いくつもの想念、いくつもの思い出。

本当に、いくつもの。

光の中に包まれて、それで良いのか。