読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

h.t.y.s

どこかの星の物語

蟹漁船の歌をうたう

「さっさと仕事をしろ」という、船長のがさつな怒鳴り声には、

いつもウンザリしている。けれど、口答えなんてしようものなら、

後で ”しこたま” ゲンコツされることは分かり切っている。

 

蟹たちは、夜になると海面近くまで浮上してくる。

蟹といっても、普通の蟹ではない。

とてつもなく、デカイのだ。昔、物語で読んだクラーケンくらい大きい。

浮上してきた蟹に、機械をつかい大きな「銛」を突き刺して仕留める。

 

そんな、漁船の男達だから、当然、皆荒々しい。

ぼくも、いつかは、そんな男達のうちの一人になるのだろうと思う。

男達は、漁から帰ると、風呂につかり皆で歌をうたう。

そのひと時は、少し楽しい。